圧力計を交換しても故障を繰り返していませんか?
原因は測定媒体や使用条件にあるかもしれません。本記事では、圧力計にダイアフラムシールを組み合わせるべき代表的な条件を解説します。
1. 結晶化しやすい、高粘度、または固形分を含む媒体
ダイアフラムシールを使用しない機械式圧力計では、測定媒体がブルドン管、ヘリカル管、ベローズなどの弾性素子に直接入ります。結晶化しやすい媒体、高粘度媒体、固形分を含む媒体では、導圧部の詰まりや内部への付着を防ぐため、ダイアフラムシールで圧力計と媒体を隔離します。食品・医薬品分野では、洗浄性や衛生性を考慮したサニタリー形が用いられます。代表例として、塩水、排水、汚泥、ラテックス、アスファルトなどがあります。
2. 腐食性の強い媒体
接液部材質の耐食性は、媒体の種類だけでなく濃度、温度、圧力、混合物、流速などによって異なります。標準的な圧力計の接液部材質が適合しない場合は、媒体に適したダイアフラムシール材質を選定し、媒体が測定機構へ直接侵入するのを防ぎます。代表的な材質にはステンレス鋼、PTFE、タンタル、ハステロイなどがあります。必要に応じてライニングやコーティングも検討してください。
金属、樹脂、PPの耐食表を参考にし、使用する薬液と条件に対する材質適合性を確認してください。耐食表は目安であり、最終選定は実際の濃度・温度・圧力などを含めて判断する必要があります。
3. ダイアフラムシールの作動原理
ダイアフラムシールを使用しない機械式圧力計では、測定媒体が弾性素子に入り、その変形をリンク機構を介して指針へ伝えます。圧力計の構造については、関連記事「機械式圧力計の内部構造」をご覧ください。
ダイアフラムシールは、プロセス接続部と圧力計の間に隔離膜を設け、内部を封入液で満たします。測定媒体の圧力によってダイアフラムが変位すると、その圧力が封入液を介して圧力計の弾性素子へ伝達され、指針が作動します。

4. ダイアフラムシールの主な用途
ダイアフラムシールは、石油化学、化学、医薬品、食品・飲料、発電など、腐食性、高粘度、衛生性が求められる媒体を扱う分野で広く使用されています。
5. ダイアフラムシールの接続形式
主な接続形式には、ねじ込み式、フランジ式、サニタリー式があります。選定時は、測定媒体、圧力・温度条件、必要な洗浄性、設置スペース、プロセス接続規格などを確認してください。適切な形式や材質が不明な場合は、使用条件をお知らせのうえSJ Gaugeへお問い合わせください。



ダイアフラムシールは、圧力計を詰まりや腐食から保護し、難しい測定媒体でも安定した圧力測定を可能にします。選定には媒体、温度、圧力レンジ、接続形式、封入液などの条件が関係するため、不明な点がある場合はSJ Gaugeへご相談ください。




