圧力計はどのように選定するか
圧力計を選定する際は、文字板径、圧力レンジ(目盛範囲)、ケース材質、プロセス接続、接続位置などを確認する必要があります。これらの仕様は、読み取りやすさ、安全性、耐久性、設置条件に関わる重要な選定項目です。以下では、圧力計を選ぶ際に確認したい7つのポイントを順に解説します。
台湾の精密計測機器分野で20年以上の経験を持つSJ Gaugeが、用途に適した圧力計を選定するためのポイントを整理しました。仕様選定にお困りの場合は、測定媒体、圧力範囲、温度、接続条件をお知らせください。用途に応じた圧力・温度計測ソリューションをご提案します。
1. 文字板径
文字板径の選び方
文字板径は、圧力計までの距離と読み取りやすさを考慮して選定します。監視位置から離れるほど、大きな文字板が必要です。設置場所、視認角度、照明条件も確認してください。一般的な文字板径は次のとおりです。
- 1.5″(1½インチまたは40mm)
- 2″(50mm)
- 2.5″(2½インチまたは63mm)
- 3″(75mm)
- 4″(100ミリ)
- 6″(150mm)
- 8″(200ミリ)
- 10″(250mm)

2. 圧力レンジ(目盛範囲)
圧力測定範囲は圧力計の選択にどのように影響しますか?
安全性と耐久性を確保するため、常用圧力が目盛範囲のおおむね25~75%に入るよう圧力レンジを選定します。脈動や圧力サージがある場合は、最大圧力と過圧条件も考慮してください。
例として、常用圧力が2.5 kgf/cm²、想定最大圧力が7.5 kgf/cm²の場合は、0~10 kgf/cm²の圧力計が選定候補になります。レンジが大きすぎると細かな変化を読み取りにくく、レンジが小さすぎると過圧による故障や破損の危険が高まります。代表的な圧力単位には、bar、psi、MPa、kgf/cm²などがあります。

3. ケース材質
ケース材質を選定する理由
ケースは内部機構と文字板を周囲環境から保護します。材質を選ぶ際は、腐食、温度、結露、紫外線、衝撃など、設置環境の影響を確認する必要があります。
使用環境に応じて、周囲温度、粉じん、結露、湿度、水蒸気、薬品、屋外暴露などの条件を整理し、適切なケース材質と保護構造を選定してください。
水がかかる場所、高湿度環境または屋外に設置する場合は、ステンレス製ケースだけでなく、必要な保護等級(IP)とケースの密閉構造を確認してください。一般的な屋内環境では黒塗装鋼板ケースを使用できる場合がありますが、腐食性雰囲気や結露がある環境には適しません。

| 素材 | 特徴 |
|---|---|
| 黒塗装の鉄 | - より経済的 - 耐酸性、耐アルカリ性ではない。 - 防水仕様ではないため、屋外での使用には適さない。 |
| ステンレス鋼 | - 耐食性、弱酸性、アルカリ性、耐水性 - 屋外環境に適している - 2つのカテゴリー304 SSと316 SS |
| フェノール | 耐薬品性・耐塩害性を備え、石油化学設備や海洋環境で使用される場合があります。適用可否は、温度、薬品濃度、屋外条件などに応じて確認してください。 |
4. 充液式と乾式の選択
充液式圧力計は、設備振動やポンプ・配管による脈動がある用途に適しています。充填液が指針の振れを減衰させ、読み取りを安定させるほか、内部機構の潤滑と摩耗低減にも役立ちます。
一般的な充填液にはグリセリンがあり、使用温度などの条件に応じてシリコーンオイルを選ぶ場合もあります。充液式には充填液の漏れや温度による粘度変化などの注意点があります。振動や脈動が少ない用途では、乾式(非充液式)圧力計を選定できる場合があります。

5. 接続位置・取付方式
主な接続位置には、下部接続(ボトム接続)と背面接続(バック接続)があります。パネル取付形などの取付方式も含め、配管位置、設置スペース、作業者からの視認性に適した仕様を選定してください。






6. プロセス接続
ねじ外径はノギスで測定できますが、ねじ規格の判別には外径だけでなく、ピッチ、山角度、平行ねじ・テーパねじの区別も必要です。圧力計の接続では、BSP系ねじは欧州をはじめ多くの産業用途で、NPTねじは主に北米で広く使用されています。
(関連情報: 産業用計測機器でよく使われるねじ規格:ねじ仕様を見分ける4つのステップ )

7. 接液部材質
圧力計の接液部(ブルドン管、接続部など)は、測定媒体との適合性を確認する必要があります。材質が媒体に適合しない場合、腐食や漏れ、指示不良を招き、安全上の問題につながるおそれがあります。
上図の青色部分が圧力計の接液部です。代表的な材質には、銅系材料(銅合金を含む)とステンレス鋼があります。銅系材料は比較的経済的ですが、腐食性媒体や酸・アルカリへの適合性が限られます。耐食性や耐薬品性が必要な場合は、媒体と使用条件に応じて304または316系ステンレス鋼などを選定します。高粘度、強腐食性、固形分を含む媒体では、ダイアフラムシール付き圧力計を検討してください。
(関連情報: 金属接続部付き圧力計の耐食性表 )
(関連情報: プラスチック製接続部付き圧力計の耐食性表)
(関連情報: PP製接続部付き圧力計の耐食性表)

8. 校正・検査・サポート
上記7項目に加え、出荷前の校正、精度確認、検査内容も確認してください。校正証明書や検査成績書が必要な場合は、要求精度、測定点、トレーサビリティの要否を事前に指定することが重要です。SJ Gaugeでは、ご要望に応じた校正・検査資料をご案内します。
SJ Gaugeでは、仕様選定、部品構成、校正、保守まで、用途に応じた計測ソリューションをご提案します。測定媒体、圧力範囲、温度、接続仕様、設置環境をお知らせいただければ、適切な圧力計の選定をサポートします。




