台湾電力の興達発電所では、既存の木製収納箱を残したまま、故障した圧力計だけを交換する必要がありました。本事例では、取付寸法、ねじ接続、少量製作という条件に合わせたカスタム圧力計をご紹介します。
1. 顧客概要
台湾電力|興達発電所
興達発電所は、高雄市永安区と茄萣区の境界に位置する火力発電所です。記事作成時の資料では敷地面積は約135 haで、台湾の電力供給を支える主要な発電拠点の一つとされています。
大規模な発電設備を安全かつ安定して運転するには、機械設備から制御システムまで、保守担当者と技術者による継続的な点検・保守が必要です。

2. 課題
長年の使用後も特注の木製収納箱は使用可能でしたが、内部の圧力計が故障し、交換が必要となりました。
既存の木製収納箱を継続使用するため、新しい圧力計には元の取付寸法との互換性に加え、次の条件が求められました。
- 一般的な外ねじではなく、内ねじ接続であること。
- 接続部が木製収納箱の外へ突出せず、既存の設置スペースへ収まること。
- 従来のデジタル圧力計に代わり、現場で直感的に確認できる機械式圧力計であること。
標準品ではすべての条件を満たせないため、既存部品を基に取付寸法と接続構造を組み合わせるカスタム対応が必要でした。

3. 要求事項
圧力計のカスタマイズは、多くの場合、既存の標準設計や部品を基に、接続、寸法、表示などを用途へ合わせる方法で行います。完全な新規設計ではなく、必要な範囲を変更することで、コストと製作期間を抑えられます。
新しい金型や専用部品を一から製作すると、少量案件では金型費と開発費が大きくなります。そのため、標準化された部品や寸法から、条件に適合する組み合わせを選定することが重要です。
今回の仕様は特殊で、必要数量も30台未満でした。少量でありながら、取付寸法、内ねじ接続、収納箱との干渉を同時に解決する必要がありました。
複数の圧力計部品と寸法を比較し、互換性のある部品を組み合わせることで、興達発電所の既存収納箱へ取り付けられる圧力計を製作しました。

4. 提案内容と結果
特殊な取付寸法と接続条件に対応することで、木製収納箱と周辺設備を変更せず、故障した圧力計のみを交換できました。既存設備を継続利用しながら、現場での圧力確認機能を復旧しています。
SJ Gaugeは、既存設備の条件、必要数量、予算を確認し、標準部品を活用した現実的なカスタムソリューションを提案します。




