台湾の造船所から、ステンレス製ケースと特殊な取付角度を備えた温度計のご相談をいただきました。本事例では、既存のDET温度計をもとに少量のカスタマイズへ対応した例をご紹介します。
1. 顧客概要
台湾は海運・造船産業が発達しており、商船やコンテナ船のほか、作業船、タグボート、浚渫船など、さまざまな船舶が建造されています。本事例のお客様も、こうした船舶を手掛ける台湾の造船所です。

2. 課題
船舶を長期間安全に運用するためには、建造時の品質に加え、搭載機器の定期点検と保守が欠かせません。
定期点検で、変圧器設備に取り付けられた温度計の著しい腐食と損傷が確認されました。長年にわたり日射、雨水、塩分を含む海洋環境にさらされたことで、アルミニウム製ケースが劣化し、目盛も薄くなって指示値を読み取りにくい状態でした。
既設温度計はすでに製造中止となっており、同一品を入手できませんでした。そのため、既設設備へ取り付けられる代替品を少量で製作できるメーカーを探していました。

3. 要求事項
温度計は、地上約2 mの高さにある変圧器設備へ取り付けます。作業者が下方から目盛を確認できるよう、100°を超える取付角度が必要でした。
湿気や塩分による腐食を考慮し、ケースにはステンレス鋼が指定されました。一方、交換台数が少ないため、少量の特殊仕様に対応できる供給元が限られていました。
オンライン検索でSJ Gaugeのカスタマイズ対応を知り、既設設備に適合する代替温度計についてお問い合わせいただきました。

4. 提案内容と結果
既存のDET金属ケース付ガラス管温度計をベースに、ケース材質をステンレス鋼へ変更しました。また、下方からの視認性と目盛面への光の反射を考慮し、取付角度を135°に設定しました。
温度計のみを置き換えることで、変圧器設備全体を交換せずに復旧でき、作業船の運用再開までの時間と交換費用を抑えることができました。
(関連情報: DET 金属ケース付ガラス管温度計 )





